東野圭吾 人魚の眠る家のネタバレ含む感想

東野圭吾の「人魚の眠る家」

映画2018年11月公開


過酷な運命に翻弄されながら、狂気ともいえる行動でわが子を守り抜こうとする母親、播磨薫子を演じるのは、篠原涼子。そして、子を思う親として妻・薫子の常軌を逸した姿に深く苦悩していく夫・和昌役を、西島秀俊が務める。
西島秀俊演じる播磨が経営する会社で研究員として働くのは、坂口健太郎演じる星野祐也。娘の命を救うための治療について相談をうける難しい役どころにチャレンジする。

また、星野の恋人役川嶋真緒には川栄李奈。AKB48卒業後、高い演技力で女優へと転身。川栄は、恋人を心配する心優しい女性を演じきる。

そんな豪華キャストで映画化された小説のあらすじとネタバレや感想を書いていきます



あらすじ

あなたは脳死は死だと思いますか?もし身内が、愛する人が脳死と判定されたら、あなたならどうしますか?

この小説のテーマは「脳死」です。

6歳の少女瑞穂が、プールで排水溝に指がはさまり、おぼれて病院に運ばれますが、長い間呼吸をしていなかったため、意識が戻ることはなく、植物状態に。
脳死の判断をするために、母の薫子と、父 和昌に臓器提供の意思を確認します。二人は悩み、もし瑞穂が生きていたらどうするのだろうか。と考え、一度は臓器提供に同意します。
しかし、脳死判定のテストを行うときに、瑞穂の手が動いた気がして、まだ生きているのかもしれないと思い、提供を断ります。

薫子と和昌の仲は良くはなく、瑞穂が小学生になったら離婚する予定でしたが、瑞穂の状況を考え、保留にします。瑞穂は植物状態のまま、もっても数週間だといわれていたのが、薫子の異常ともいえる介護もあり、状態は安定していきます。
瑞穂は他人から見ればしんでいるのかもしれません。しかし、もしかしたら意識が戻るかもしれないと思い、その日のために筋肉を機械で動かせる機会を使って瑞穂の体を動かしていきます。

瑞穂の弟の生人も小さい頃は瑞穂のところに行ったりしていましが、小学生になると、瑞穂が原因でいじめにあい、次第に瑞穂のところに行かなくなってしまいます。
そんなある日に事件はおこります。薫子が包丁を瑞穂に刺そうとします。
もし、瑞穂を殺したら殺人罪になるのかどうか、殺人罪になるといつことは、瑞穂が死んでいない証になるので喜んで刑に服すといいました。

さて、ラストがどうなるのか気になる方はぜひよんでみてください。
きっと感動するラストになっているはずです。そして考えさせられるとおもいます。

もし、そんなことより結末が気になる!!って方はネタバレと感想を読んでみてください



ネタバレ 感想


今回のテーマ「脳死」は重かったです

最初と最後に瑞穂からの臓器提供をうけた男の子 宗吾がでてきます。
最初に瑞穂を見たのは瑞穂が植物状態で寝ているところでしたが、その少女のことがきになっていました。心臓を移植後もなぜかその家や少女が気になっていました。
たとえ死んでもどこかで記憶として残り生き続けられるのかもしれません。

私にも瑞穂と同じくらいの子がいるので、母の薫子の行動や思いに共感する場面もありました。
でも、他人からみると異常な行動としかとらえられないのかもしれません。

最後は瑞穂が別れを告げに薫子のところにやってきて、薫子も瑞穂の死を受け入れて、そのあともう一度臓器提供の意思を確認し、臓器移植をするわけですが、それまで何年もわが子が目覚めるのを期待しながら、もし目覚めたときのためにと、あそこまでできるのかな?と問いかけてみると、私はできないと思います。
誰に共感するのかは人それぞれの立場や考え方で違うと思います。

映画でどういう風に描かれるのかとても楽しみです。



最後に

日本では脳死だと延命治療をするのか、しないのかの選択ができます。
他の多くの国では脳死はたとえ心臓が動いていても死です。

もし、あなたの愛する人や、身内がそうなった場合、あなたはどっちを選択しますか?

医者に「脳死です」と言われ、「はい、そうですか」なんて言える人は少ないのではないかと思います。










Share:

0 件のコメント:

コメントを投稿